れおなのブログ〜大きな背中に気づいたこと〜

子育てって、どんな子育ても大変だと思うけれど。

重度の障害をもつ息子を育てながら、それは本当に、たっくさんの「悩み」と出会ってきました。


解消する悩みもあれば、長いこと長いこと、ともに生きていくタイプのものもあります。私にとって、この「共生型」または「伴走型」ともいうべき後者の悩みにあたるのが、いつだって息子との”コミュニケーション”です。


何を言いたいのか、何がほしいのか。何を思っているのか。

何が。何を。どのように。


時間をかければ、きちんと彼の思いを分かってあげることが、母である私には、できます。それこそ、いろんな手法を使って。


でも、それでも、日々せわしなく流れる時間の中で、その丁寧な時間をとってやることが、できないことも多いものです。外では、彼の代わりに瞬時に回答しなくてはならないことも、ザラザラとあったりして。


そしてなんといっても、この「私しかない」感が、ハンパないのです。


”彼の気持ちを分かり伝えてあげられるのは、私しか、いない。”


実際には、そんなことはなくって、私以上に分かってくださり言葉を伝えくれる人はいるのです。が、そう簡単に、いつも、それができる方々にアクセスできないのが、現実です。


でも今日私は、ちょっと涙ぐむような、経験をしました。


学校で、自立活動の先生に、昔、まるで私がやっていたのと同じような形でしっかりと丸く抱きかかえられている、息子の姿を見たのです。


安心しきった、少し大人びた息子の顔。


”あー、私がひとりで抱えこまなくって、本当にいいんだな。”


なにかが肩や胸からスッと落ちるような、そんな安堵感を感じました。プラス、単純に、息子が昔から好きだった形を再び、とらせてもらっていることが嬉しくって、涙がこみあげたのです。


一見、コミュニケーションと関係なさそうなシチュエーションですが、私は、先生方との息子の絆、信頼関係、そんなものを目の当たりにして、「あ〜そうじゃん」って、コミュニケーションに関して自分が抱え込んできたものまで、いっしょに溶けていくような、そんな気がしたのです。


思春期になってきた息子は、これから、母の私には知られたくないことだって、増えるでしょう。


でも、だいじょうぶ。だいじょうぶ。


あの自活の先生の大きな背中のように、大好きな担任の先生のように、今は、彼のそばには頼りになる他者がいて、そして、そういう人々が彼を理解する上で大きな助けになる、いろんなツールだって、あるんだったじゃない。


たとえば、パソコンやiPad、感度のいいスイッチたち。目線で動かせる、マウス。射的ゲームの形をとった、彼の選択手段。塗り絵(スクラッチ)を楽しみながら、周りの人間は彼の思い、好み、性格を知ることができます。


それは、たえず私がいなくても、誰の目にも明らかな、彼の意思表出となるのです。


だいじょうぶ。だいじょうぶ。

健常児と同じスピードでなくっていい。ゆっくりでいい。彼のペースでいい。


少なくとも、「母がいなければ思いや好みが伝わらない」って思い込んじゃうような昭和な時代は終わったのだと。そしてそれは、きっと、どんな障害のお子さんとお母さんにとっても。


そんな世界に生きていると、心から信じることができたら、どんなにステキでしょう。どんなに多くの「悩み」が、「希望」へと変わるでしょう。


現在、支援機器のひとつである、EyeMoT(アイモット)というソフトを体験するイベントを全国でひらこう!その可能性をみんなで分かち合おう!っていう企画(クラファン)が進行中です。EyeMoTは、目線でもスイッチでも遊べるゲームで、先に述べた射的や塗り絵など、たくさんの種類が入っています。


障害児のママたちの悩みが、ちょっとでも少なくなる、そんな世の中となりますように、どうぞご協力とご支援をいただければ、嬉しいです。


*クラファンサイトへはこちらから入れます。どうぞ、ひとまず見てみてくださいね!↓

フラミンゴ隊(tai)

+たとえ障がいがあったとしても A あなたの気持ち I  いろんな方法で伝えられる 支援の愛が コミュニケーションを拡げます!

0コメント

  • 1000 / 1000