れおなのブログ~「置かれた場所」に思うこと

今週はとってもエキサイティングでした。週の真ん中で、永田町の議員さん達になおぽんたち重度障害児者のお話をする機会を、いただいたのです。


EyeMoT開発者の島根大の伊藤先生、スーパー作業療法士の引地さんとご一緒に、3人で30分、その後質疑応答に30分という短い時間です。無事に終えてきた今、たくさんの重度障害児者の未来に、すこしでも前向きな風をおこすキッカケになっているといいなぁと、心より願いながら、その様子をちょこっとだけ、ご報告します。 


驚いたのは、古い建物の玄関入ったところで可愛らしい(でもきっと由緒ただしき)おさかな達が泳いでいたこと(なごみます)、ではなくて、そのお勉強会が、ペーパーレスの一人一台タブレットだったことです。そうはうかがっていましたが、実際に、こういう形を目にするのも体験するのも、初めて!


これからの学校教育なんかも、こんな風になっていくのかな・・なんて思いつつ、みんなが下を見たりうつむいたりしながらお話を聞くスタイルに、まだ、あんまりなじめない、昭和な私です(だって、顔や目をまっすぐ見たいんだもの・・)。

けれど、今回のテーマを思えば、そんな、時代にのっていない(デジタル苦手な)我が素ぶりなんて、お見せするわけにゃぁ、まいりません。なんたって今回は、主に重度障害児者が使う意思伝達装置についての制度(主に補装具費支給制度)に関する、問題や矛盾点などを聞いていただく場(そう、つまりハイテク、デジタル機器が、いかに使えるかをこちらからお伝えする場)だったのですから。

miyasukuプロジェクトの中島さんと安部さんのお二人が、ただただ、重度障害児者のためにと、何度も足を運び切り開いてくださった、道です。


わぁ〜すごいよぅ(そして当たり前だけど、みんなスーツだよぅ、秘書さんめっちゃ美人で伊藤先生きっとやばいよぅ)、と、かなりドキドキしながら、発表時の操作方法を習ったものの、ホントは根っからアナログ人間な私です。正直、おとなりの引地さんに、操作を丸投げしたい思いを必死におさえながら、緊張してもう、焦点もあまり定まりません。


素早く動き回るプロフェッショナルな方々や、中島さん安部さんのあたたかい応援の眼差し、その全てがまるでスローモーションのようです。でも、何はともあれ、とにかく無事に、私なりの目一杯をお伝えすることができたと思います。


ちなみに、この時お伝えした私のお話とスライドを、記念にこのブログの最後にのせておこうと思います(緊張して原稿通りでない箇所もたくさんありましたが)。ご興味があれば、どうぞご覧ください。なおぽんのことばかりを語っていますが、結局のところ、私は、自分の知っていること、体験したことしか、語れない(そして、語る言葉は真実でなければ、どなたの心にも届かない)という考えに基づいてこうなりました。

きっと日本中にたっくさんの事情、たっくさんの考え、たっくさんの知っていただきたい思いがある(当事者の数だけ)・・のですけれど、このような有り難い機会の訪れが、これからもまた、増えていくことを願います。



さて、短いですが(本当はもっと続きもお伝えしたいのですが)、私からのご報告はここまでにいたします。もしかしたら、自民党の行政改革推進本部規制改革チームにいずれ、何らかの形で報告が上がるかもしれません。楽しみにお待ちしてみようと思います。

ただ、一つだけ。

『置かれた場所で咲きなさい』(渡辺和子, 2012年幻冬社)

なぜか、帰宅してから、この本のタイトルが私の頭に浮かんで離れないのです。


議員さんたちも、省庁の方々も、そしてそこにお呼ばれした私たちひとりひとりも、みんな、立場やバックグラウンドや抱えているものは違うのですが、たしかに、一生懸命に自分の場で「咲いている」んだな、と感じたのです(あつかましい表現でしたらごめんなさい)。それぞれの立場でそれぞれの花の色や香りを一生懸命に持ちより、重度障害児者のために、この日、この時間を、ともに費やしてくださいました。


こんなにたくさん、世の中には異なる場で咲く花達がいるんだな、という驚き、また、時につぼみをつけるのだって大変そうな土だって、あるのだろうな、という想像など、いろんな思いが湧き上がってきましたが、これだけ、真剣に、この話題を各立場から論じてくださったのです。きっとこれから、それぞれの花が調和して咲き乱れるような、そんな時代がきっとくる(と、いいな)。

と、そんな、明るい気持ちになりました。




そして最後の最後に。またドジな私、やっちゃいました・・のお話で、終わります。


元大臣でいらした議員の先生の名刺が、いただいた途端に宙を舞い、なんと床に・・・着地です(「ハッハッ、フラミンゴだから、羽ばたくのかな」)。・・・ああ、せめて、空中でキャッチできていれば・・・。慣れないスーツ姿が崩壊を迎えた、瞬間!(大変、失礼しました。)


この件でアンケートなどにご協力いただいた、たくさんの当事者の皆々様、それから、こんな明るい時代や新たな子育ての概念を私に教えてくださった、多くのご専門家の皆さまに、心から、感謝しております、有難うございました!

またこのすばらしい場に同席させていただいたことを、伊藤さん、引地さん、そして何より、中島さんと安部さん、そして、この件にご注目くださった熱き小林議員さんに、深く深く、感謝申し上げます。



フラミンゴ隊(tai)

+たとえ障がいがあったとしても A あなたの気持ち I  いろんな方法で伝えられる 支援の愛が コミュニケーションを拡げます!

2コメント

  • 1000 / 1000

  • leonaopon

    2020.02.11 06:35

    有難うございます!金平糖さんはじめ、たくさんの方の支えがあってこそ、なのです。感謝しております〜〜〜&これからも、末長く(笑)お世話になります♫
  • 日曜の朝一で、感動しました!!れおなさんや伊藤先生、その脇に後ろにいる方々の思いは、いつかきっと花開きます。