「ICTって何?」〜指伝話でいっしょにコミュニケーションについて考えよう〜を終えて
6月1日。『ICTって何?〜指伝話でいっしょにコミュニケーションについて考えよう〜』を開催いたしました♫
フラミンゴ隊のメンバー達に加えて、イベント毎にご参加くださるお父さんお母さん方、近隣のデイサービスやリハビリ、福祉ご専門職の方々、金平糖の方々、もう完全なる顧問、伊藤公一先生と学生さん達・・・ほぼ定員ぴったりのお申し込みで、無事に終えることができました!
今回は、はじめての試みですが、和室を借りて、キッズスペースを同室内に設け、障害のあるお子さんもご兄弟も、ご家族みんなで参加してもらえる会としました。若干、にぎやかさはありましたが、高橋さんにも、ご参加者の方にも、アットホームな和気あいあいとした雰囲気、と言っていただき、ホッとしています。
おもちゃ図書館のキャサリンさんをはじめ、お二人のキッズボランティアの方々には、この度も本当にお世話になりました。いつも温かく、フラミンゴ隊に関わってくださり、本当に感謝しております。この場を借りて、御礼申し上げます。
高橋さんに初めてお会いしたのは、昨年のこと。思えば、我が家のなおぽんと私が、全くはじめて、ICTの風にふれさせていただいた、そんな講習会です。具体的な内容は忘れちゃった(!)のですが、お話をきいて、瞬間的に、うわぁ・・この人、すごい!と、一瞬で心が引き寄せられたのを覚えています。優しく、楽しく、それでいて、障がい児のことを大変によく、ご存知でいらっしゃる・・。
それから何度か、様々な場でお話をお聞きするにつれ、やっぱり、どうしても、まだ知らぬ仲間たちや千葉の地に、高橋さんのお声や『指伝話』の存在を届けなくては・・と思ったのでした。
今回は豪華にも、高橋さんのコミュニケーションに関するお話の後、iPadを実際にお借りして、参加者全員が「やってみる」という試みもありました。(なんてスペシャル!!)
多くの、アシスティブテクノロジーに携わっておられる専門家の方々が、そうであるように、高橋さんもやはり、『指伝話』の導入を通じて、たくさんの実例をご存知でいらっしゃいます。たくさん、たっくさん、当事者の方々との珠玉のやりとりをお持ちです。それは、もしかすると、日常的になおぽん達が一番お世話になっているはずの、医療関係の方々よりも、むしろずっとずっと、本当の姿やニーズ、リアルな生活、彼らの本音をご存知なのではないかなぁ?と、思うほど。
今回も、そんな障がい児者の方々との数々のエピソードを織り込まれての、お話でした。『いろんなことがありました』という、たった一つの文を背景に、高橋さんが柔らかく語る内容には、時に、その人が『指伝話』などのツールを使いこなす「前」のエピソードとして、十分に周囲にわかってもらっていなかった時にどんな思いや経験をされたか・・というお話もありました。私は、涙が、止まらなくなってしまいました。どれだけ、その人は、悲しかったろう、悔しかったろう、心が痛かっただろう・・・。
ただ、ここからが、本当に、私が大好きでたまらない、高橋さんのスタンスなのです。共感してやまない、大切なことなのです。そういう悲しい経験を、怒りの炎を、周りにはね返すのでは、なく。出来るだけ、炎ではなく、やさし〜い風を、周りに返していきましょ、というご姿勢。そっけなかった駅員さんではなく、笑顔で言葉を交わすようになった駅員さんに、気持ちを向けて。
さらに、とくに子ども達にいたっては、どんなにツールが良くっても、「さ、訓練だ」といって目の前にドン、と機械を置いたのでは、げんなりしちゃいます。そうではなく、反応を見て、気持ちを盛り立てて、ワクワク、ワクワク、という気持ちで、何かを作っていく、そんな過程もひっくるめて、一緒に楽しくやりましょう〜、と、おっしゃいます(少し、反省。なおぽんの前で、何度、あー設定、むずかしそ〜だなぁ・・なんて、眉をしかめてぼやいたことか)。そしていつも、お母さん達、無理して頑張らないでいいですよ、と。みんなで、やりましょう、と言ってくださいます。
そう。だから・・・「機械は、機会」、なのですね♫
そうそう、今回のお話を聞いての私の反省といえば、もう一つありました。「いつもあり・・」まで来たら、間違いなく、「はいはい、いつもありがとう、だね〜!なおぽん♫どういたしまして」と言うであろう、私。・・・まさかの別の奥深い言葉が出てくるかもしれない、と言う衝撃の可能性に、笑いながらも猛反省です(笑)。ここは、今回ご出席くださった方だけが知る、高橋さんのネタ。これ以上は、明かしませんので、あしからず。
さらに余談ですが、今回も相変わらず”すったもんだ”の隊長でした。マイクのスピーカーは逆向きに置くし、プロジェクターの箱出しから高橋さんにお願いしたり。スライドを投影する場所だって、よくぞ、自立してくれた・・・ちゃんと立つかどうか、危ういところでした(各所での隊員の皆様の素晴らしいサポートに、感謝!)。
高橋さんと、やっぱりお優しいもうお一人の高橋さん、そして、来てくださった方々、今回も楽しく盛り上げてくれた、隊員のみなさんとキッズ達に、心より、感謝いたします。
そしてそして、『指伝話』高橋さんによるイベントの・・第2弾!!!いずれまた、告知しますので、どうぞ、ご期待ください!
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