さぁ何からはじめましょう♪①~講演会で得た勇気を行動につなげるために~
講演会にご参加いただいた皆様。
「わが子が、わかっている、ということは、わかった。」
で? どうしたらいい?
とお思いなのではないでしょうか?
「あの視線入力装置を買うか!」「いくらだったっけ?助成は?」「パソコンは家にあるのでいいのか!?」
はたまた、「本当に使いこなせるのか…。」「文字を知らない我が子はどうしたら?」
同じ気持ちです(*^_^*)
フラミンゴ隊では、まず、Facebookを始めたメンバーが3人。
伊藤史人先生が、「重度心身障がいの方に役立つ情報は、通常のgoogleなどで検索してもほとんど出てこない。媒体は何でもいいのだが、今ならばFacebookが一番、そういった情報が多くある。」と教えてくれたからです。
私(ひろみん)も6月からFacebookを始めたばかりですが、本当に毎日、貴重なスイッチ系・ICT系の情報がたくさん入ってきます。(ICTとは、「 Information and Communication Technology(インフォメーション アンド コミュニケーション テクノロジー)」の略語で、「情報通信技術」と訳されます。) とても参考になるし、「世の中はもう、こうなっているんだ!」と驚きの連続です。先を行ってくれている方たちのおかげで、「私達にもできる!」という気持ちに自然となれるのです。
こうして、とりあえず情報は入ってくるようになり、どうやらあんなことや、こんなことも、将来的には出来るようになるんだな、と思えるようになります。
そして思います。
で? どうしたらいい?(笑)
そんな中で、私が聞きかじったことは、まず、「最初にスイッチありきではない。」ということ。では最初に必要なのは何なのか?
それは、そういったスイッチや意思伝達装置を使って、何がしたいか、なのです。
それがなかったら、目的もなくただ走り続けるだけ。
当然続かないと思います。
何がしたいか。
これは、当事者の皆さんそれぞれ違うと思います。
ご本人が、何がしたいか。それはどうやったらわかるのでしょうか?
それこそ、講演会で何度も聞きました。
「この子(この人)はわかっていそうだ。」と思い込むこと。
「この子(この人)はわかっている。」と確信すること。
そこが大前提だと思います。
もし、今まで「わかってない」と思って接してきたのであれば、「わかっている」と思って接してみる。そうしているうちに、発見があるはずです。
私は、娘が生まれたころ、いや、上の子が生まれた時もそうでした。「なんにもわかってない。」と思ってました。言葉が通じないからです。生活に最低限必要なお世話以外、していなかったと思います。
でも、まわりの人が我が子に接する姿は違いました。とにかく話し掛けているのです。
上の子の時は、うちの母が。一緒にいる間はずーーーっと話し掛けていました。私は、わかっていないと思っているから、「なぜそんなに話すことがあるんだろう?」と不思議に思っていました。娘の時は、病院の看護師さんたちや、通園のスタッフさんたちが、たくさん話し掛けてくれていました。「あ、お母さんが来て喜んでるんだねぇ♪」とか「くだらない話してるって、思ってるんでしょう!」とか。私はその時も不思議でした。「なぜ娘がそう思ってるって、わかるんだろう?あてずっぽうなんだろうな。」
だけど、まわりで我が子達に話し掛けてくれている人たちは、いつの間にか私よりも先に、我が子達と会話ができるようになっていました。会話といっても、おしゃべりではないのですが、我が子が明らかに、声掛けに対して反応を示しているのです。
それはとてもわずかな反応です。
娘の場合は、目が見えないので、あまり目を開けることがありません。だけど、閉じている瞼を見ていれば、眼球が動いているのがわかります。目を閉じながら瞬きのような動きをしているのもわかります。「よく寝ているねぇ♪」と、よく言われますが、寝ていません(笑)
声掛けに対し、嬉しいときや反発したいときは、眼球の動きやまばたきが激しくなります。
「〇〇する?」と私が聞いて、「ぜひそうしてほしい!」と思う時は、大きくしっかりと瞬きをします。最近では、何かが嫌な時は、首を振るようなそぶりまでします。
こういう反応の変化は、お子さんの場合は、おそらく、年齢もあると思います。娘の場合は、4~5歳で急激に、反応がわかりやすくなったと感じます。でもそれは、受け取る側の自分の方も、キャッチできるようになってきたせいでもあるかもしれません。
「学習的無気力」という言葉を聞いたことがありますか?
当事者本人は、最初はなんとかわかってもらおうと、わずかに動かせる部分を使ったりして、相手に伝えようとします。思っていることを、なんとか伝えたい、と。
でも、「わかってない。」と思われていると、必死に発信しているわずかな反応は見過ごされてしまいます。
そして、「どうせわかってもらえない。」と思うことが繰り返されると、発信することを諦めてしまうのです(T_T) 悲しすぎます。
逆を言えば、「この子(人)はわかっている。」と思って接してもらえたら、そして、自分が発信しようとしているものをキャッチしてもらえたら、わかってもらえることが嬉しくて、発信する技術が自然にどんどん磨かれていくのです。
思い込みでもいいのです。
「この子(人)はわかっている。」という前提で、日々一緒に過ごしていくと、必ず発見があります。
そうすると、その子(人)が、どんなことが好きで、どんなことがやりたいか、また、どんなことがやれたらお互いに良さそうか、が見えてくると思います。
そこからだと思います(*^_^*)
「現状でやれそうなこと」に縛られたり、小さくまとまる必要はありません。
方法はあります。技術が必ず、ご本人のやりたいことを、叶えてくれるはずです。
伊藤史人先生や、ほか多くの熱い思いをもったこの分野の方たちの存在が、そう思わせてくれるのです。
To be continued♪(続編はまた後日)
本日の動画は、キャリーロコを操作する娘。
バギーの下に、車輪付きのモーターを接続。それが手元のスイッチと連動していて、スイッチを押すと、まるで自分がバギーを動かしているように動くというもの。
直前まで寝ていても、これを始めると必ず起きる娘♪
やはり、何かをやらされているだけ、よりも、「自分が」やっている、ということが嬉しいようです!(^^)!
4コメント
2018.11.20 06:56
2018.11.20 06:55
2018.11.13 22:01